キリストを喜び、キリストを伝える教会 コロサイ12728 主の2005.1.

 

教会の暦では、クリスマスが新しい一年の出発になります。日本では1231日大晦日にお寺の除夜の鐘で108つの煩悩を追い出し、元旦に神社に初詣に行き、新しい一年を始めるという習慣があります。元旦には全てが新しくなると考え、元旦に太陽が昇ると初日の出になり、昔は水道がなく井戸でしたが、元旦に最初に汲む水を若水と称しています。年齢の数え方も元旦になると、年を一つ重ねることになっていました。1231日に誕生すれば一歳であり、翌日の元旦には二歳になるという数え方でした(数え年)。日本では、ふだん無信心な人も正月には神社仏閣に初詣に行きます。私たちは偶像から解放され、まことの神を礼拝するために教会に集い、礼拝を共にしていることを感謝します。

ダビデは「その恵みをもって年の冠とされるその年に御恵みの冠をかぶらせるー新改訳と歌っています(詩篇6511。神様の恵みの中で最大のものは、私たちに独り子であるイエス・キリストを下さった事です。イエス・キリストは罪に苦しみ、死んで滅んで行く人間を救うために十字架に上り、赦しと救いの道を開いて下さいました。私たちは聖霊によって、罪を悔改め、クリスチャンとして祝福の道を歩んでいる者である事を感謝します。

本日の聖句はコロサイ127後半−28節前半です。この御言葉を拠り所にして、2005年アッセンブリー教団は「栄光の望み、キリストを宣べ伝えよう」という目標を掲げています。私は、「キリストを喜び、キリストを伝える熊谷福音キリスト教会」にとって、この聖句は実にふさわしい、適切なものである事を確信します。27節後半「この奥義は、あなた方のうちにいますキリストであり、栄光の望みである」とあります。神様が遣わされたキリストは、私たちの罪の身代りになって十字架に自分の命を捧げて、救いを成し遂げ、その後よみがえって永遠に生きておられ、キリストを信じる私たちの心の中に住んでおられます。キリストの救いの恵みを喜び、感謝し、讃美しましょう。そしてキリストの救いを周りの方々に伝道して行く年であるように祈りましょう。

内 容 1、キリストを喜ぼう。

    2、キリストを伝えよう。

資料問題 コロサイ書の記者は使徒パウロ(紀元62年頃ローマ獄中で記す)。コロサイに福音を伝えたのは、

エパフラスである(412)。彼はパウロが3年間エペソに3年間滞在した際の協力者と推定され(使徒20

31,1910)、この書が記された時はパウロと共に捕らわれの身であった(ピレモン23節)。彼はパウロの代理

者としてラオデキヤとヒエラポリスに教会を建てたと思われる(413)。本書執筆の動機は、パウロはエパ

フラスからコロサイ教会の様子を聞き、神に感謝している(13625)。しかしコロサイ教会に誤った教

えが侵入していることを知り、異邦人使徒としての責任から本書を記している。間違った教えとは宇宙の構

成にたずさわる諸霊(28,20)に関するもので、それが人間の運命を支配すると考えられていた。パウロは

キリストが宇宙の創造者であり、キリストは救主であり、キリストのうちに全ての智恵、知識があり、諸霊

を打ち破る主の主であることを教え、本書はキリスト論の書簡として知られている。27節「奥義」とは人間

の智恵の理解を越えた神の教えの真理であり、ここでは「キリストが私たちのうちに住んでいること」を示

す。28節「すべての人(あらゆる人)とはキリストの救いは限られたエリートのためではなく、すべての人々

ためである事を示している。

 

1、キリストを喜ぼう。127後半

この奥義は、あなた方のうちにいますキリストであり、栄光の望みである。(27節後半)

2005年第一回目の聖日礼拝に出席できたことを感謝します。昨年末にアジヤでは大地震による津波が起こり、12万人以上の人々が亡くなっています。キリストは世の終りの徴として、「偽キリストの出現、戦争、民族対立、飢饉、地震があり、クリスチャンへの迫害、人々の愛が冷え、不法がはびこる。やがて世界の人々に福音が伝えられて終りが来る」と預言しています(マタイ24章)。世の終りの顕著な徴の一つとして地震があります。日本では新潟地方に大きな地震がありました。迫害の事ですが、中国ではクリスチャンは仕事を奪われ、伝道すれば逮捕されるという迫害を受けています。何も中国に限りません。以前に一人の女性がキリストを信じる決意をした。家に帰って、親代わりの兄に報告したら「家は違う宗教だ。信じるなら家を出て行け」と言われ、その方は教会に来られなくなってしまった。私はその方がきっと自由を得て、信仰を続けていると信じていますが、実際にそういう事があるのです。愛が冷えると言いますが、幼児を狙う犯罪が頻発し、殺人事件になっています。様々な事件が起る度ごとに、世の終りに関するキリストの預言の御言葉と照らし合わせて、本当に世の終りが近いことを実感します。暗い事件も起りますが、伝道の働きは国内にあって、国外にあって休むことなく続けられています。聖書は部分訳を含めて約2500位の言葉に翻訳されています。世界の全ての人々が自分の言葉で聖書を読めるようになった時に、世界中に福音が伝えられた事になり、世の終りとなるでしょう。世の終りが近づき、急激に変化して行く時代の中にあって、希望はキリストにあります。なぜなら「イエス・キリストはきのうも、きょうも、いつまでも永遠に変わることがない」まことの救主だからです(へブル138。皆さんがキリストにすがり、祈りを新たにして信仰の道を祈り合って、励まし会って、支え合って進んで行くように祈ります。

27節に「キリストが私たちの心に住んでおられる」ことが述べられています。キリストは私たちと共にいて下さる救主です。遠く離れた所にいる神ではなく、誰かに仲介してもらわなければ近づけないお方ではなく、常に私たちの心の中から、内側から励まし、導き、支えて下さる、生きている恵みの救主です。キリストが心の中にいて下さることを喜び、感謝し、讃美して行く2005年の日々であるように祈って下さい。

キリストに頼り、すがって行く時に心が恵まれ、安心が与えられます。それが喜びを生み出します。気落ちする時もあるでしょう。疲れに襲われる時もあるでしょう。私事になりますが、年末に入り、滅多に凝らない肩がガチガチになっていることに気づいた。疲れているのかなと思ったが、休む時がなかなか与えられない。そんな時に感じるのが皆さんの祈りです。今日は私の誕生日で65歳です。きっと皆さんが私を「先生、お若いですよ」と励ましてくれるでしょう。「若い」と言われる事は年を取っているという意味なのですが、でもそう言って下さると皆さんの愛のパワーが注入されて、疲れが抜けると思います。本題に戻って、キリストに信頼し、すがり、信仰を基本にして行けば、心が恵まれ、喜びが湧き上がり、キリストを喜ぶという恵みを体験して行くことができます。そのためには、

第一に、キリストにつながり、キリストの体である教会にしっかり結びついて行く事です

ここに集っている皆さんは、教会につながる事は当然だと思っていると思いますので安心です。しかし残念なことに、今までに教会から離れて祝福を失って行く実例を見てまいりました。牧会者として心に痛みを感じつつ、離れている方がいつの日にか悔改めて教会に戻ってくるように祈っています。改めて決断して下さい・・・日曜日の礼拝を最優先して行きましょう。イエス様は安息日になると、いつも会堂に入り、礼拝を捧げていました(ルカ416。今年は、水曜日の朝、または夜の祈り会に出席することを祈りの中に加えて下さい。祈って行けば仕事、距離を越えて出席できるように導かれます。教会の集会にはファミリーをはじめとして、率先して出席して行くならば恵みに満たされます。

第二に、怨む気持、悪口、憎しみ、冷たい批判、嫉みを棄て去るように祈ることです。

なかなか祈りが答えられない時、謙虚に自分の心を点検し、主に全ての悪いものを取り去っていただきましょう。憎しみ、恨み、批判、悪口などは霊的エネルギーを絶縁してしまいます。

第三に、信仰によって希望を持ち、主に祈ることです

詩篇344「わたしが主に求めた時、主はわたしに答え、すべての恐れからわたしを助け出された」。朝の15分を神様に捧げて下さい。聖書を読み、お祈りし、「きょうの一日、どんなことが起ってもすべての問題を委ねます。私の愛する者をお守り下さい。明日のことは主の御手に委ねます」と祈って下さい。一日一日が積み重なって月になり、月が積み重なって一年になります。朝の祈りを続けて行けば2005年は間違いなく祝福の年になります。

 

2、キリストを伝えよう。

わたしたちは、このキリストを宣べ伝え、智恵を尽くしてすべての人を訓戒し、また、すべての人を教えている。(28節)

28節はキリストを伝えようというメッセージです。キリストの救いはすべての人のためです。どんな人であっても、罪を認め、悔改めてキリストを心に受け入れるならば、救われます。提案があります。2005年の年頭に、この年のクリスマスまでに、この人を救いに導いて下さいという人を主に示していただきましょう。一人から三人ぐらいの名前を 聖書の表紙の裏に書いて祈って行きましょう。100人の人が一人づつ祈れば、100人の救いに与る人がいることになります。祈って行けば必ず伝道の機会が与えられ、救われる人が起こされて行きます。

救いのために祈って行くと、救われた人が礼拝に集うようになります。そうすると会堂を広げなれば間に合わないということに気づきます。ですから会堂と駐車場のために祈って下さい。今から23年前に、どうしても集会場を広げようと決断し、地図を広げ、皆で祈り始めました。あちこちに土地を見に行きました。丁度そのころ日曜学校の生徒さんのおじいちゃんが、この土地を譲ってくれることになって、実際価格より300万円ぐらい安く購入しました。しかし土地代ですべてをはたいてしまい、1年半ほどかかって建築資金を皆で捧げ、資金の足りないところは皆で労力奉仕ということで朝から晩まで、女性も男性も建築に携わり、この建物が完成しました。主の恵みによって、救われる方々が起され、今は会堂が狭くなって来ています。会堂のために、そして駐車場のために祈って下さい。主が導いて下さいます。主の導きが具体的に与えられるように祈って下さい。196512月にクラー宣教師によって熊谷開拓が始まりました。今年で開拓開拓40年になります。聖書の中で40の数字がよく出てきます。例えばキリストが断食したのは40日で、その後にサタンに勝利をしています。熊谷の40年にも祝福が伴うことを信じて祈って下さい。

 

もう一度コロサイ127後半―28節前半を読みます。

1キリストを喜びましょう。私たちの心の中におられるキリストの救いに感謝し、主の恵みを喜びつつ、2005年を信仰によって歩んで行きましょう。キリストの教会にしっかり結びつき、すべての悪い思いを棄て去って、毎朝の祈りの時間を確保して行くように祈りましょう。

2キリストを伝えましょう。救われてほしい人の名前を聖書に書いて祈って行きましょう。会堂、駐車場のために主の導きを求めて祈って下さい。

 

祈り

 天地の主である神様、私たちの心におられる救主イエス・キリストに感謝し、十字架による救いの恵みに感謝します。キリストを喜び、恵みを讃美しながら2005年の日々を歩ませて下さい。聖霊の力をいただき、キリストを伝える年にして下さい。私に伝道する人を示して下さい。その人のために毎日祈って行き、伝道の機会を備えて下さい。私たちの教会が「キリストを喜び、キリストを伝える教会」として、キリストの救いの発信基地になって行くように用いて下さい。一人一人の霊を高め、健康、仕事を祝福し、家族を守り祝福して下さい。世界で、日本で災害に苦しむ人々に平安をもたらして下さい。深谷(井桁久志師)、松江(生武嗣幸・由

香師夫妻)、すわ(山本憲治・敦子師夫妻)の各伝道所を成長させて下さい。神戸で奉仕している正巳・幸枝先生をよき働き場に導いて下さい。ホームレス伝道(比留間幸雄・アケミ師夫妻)を支え、導いて下さい。愛と恵みの救主イエス・キリストの御名によって祈ります、アーメン。