イエスさまの十字架 コリント第一15:3−4     主の2005.5.8野外礼拝(於:荒川ラグビー場

 

「わたしが最も大事なこととしてあなた方に伝えたのは、わたし自身も受けたことであった。すなわちキリストが、聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、そして葬られたこと、聖書に書いてあるとおり、3日目によみがえった・・である」。(コリント第一1534

 

今日は野外礼拝です。すばらしい天候を与えて下さった神様に感謝しながら、これから聖書のお話を聴いて行きましょう。きょうのお話は「イエス様の十字架」というとっても大事なお話です。

十字架って何でしょうか・・?いつもは教会に集まって、皆で礼拝をしています。教会の一番上の所には十字架がついています。今ここに持っているのは十字架の模型です。本当の十字架は縦の棒が4m以上あり、横の棒は1.5メートル以上あります。その十字架に、イエス様は両手両足に釘を打ち込まれ、頭にはイバラの冠をかぶせられ、朝の9時から午後3時まで、人間の罪の身代りになって苦しみを受け、死んで下さいました。午後3時にあたりが真っ暗闇になり、イエス様は息を引き取って行かれました。遺体全体が布で巻かれ、そのまま洞窟のような墓に入れられましたが、三日後に死を打ち破って復活されました。イエス様を信じれば、誰でも罪が赦され、イエス様が死を打ち破って復活した永遠の命をいただくことが出来るのです。イエス様の十字架から、三つの大切なことを教えていただきましょう。

1、罪が赦されます

2、永遠の命をいただくことができます、

3、イエス様を信じた人はクリスチャンになって、五つの大事なことを守ることを教えていただきましょう。

 

1、イエス様の十字架を信じると、罪が赦されます。

人間の心の中には、神様に背く悪い心があって、神様の御心に背いています。どんな悪い心があって、神様に対して罪を犯しているのでしょうか。

偶像を拝んで、まことの神様を礼拝しない。盗みの罪、欲張りの罪、意地悪、憎しみ、悪口の罪、何でも欲しいという罪、占い、まじない・・・。こんな罪をもったままでいれば人間は死んで滅んで、地獄に行ってしまいます。人間の罪は大きく、重いものです。人間はいくら良いことをしようと思っても、なかなか良いことが出来ないでいるのです。そこで、神さまは罪の汚れのないイエス・キリストを十字架にかけて殺して罪の身代りにして下さったのです。

ある所にひとりの少年がいました。その少年はおばあさんに育てられていましたが、困ったことに物を盗むという悪い癖がありました。何とかして、盗みをやめさせたいと思っていましたが、駄目です。そこで、おばあさんは少年に言いました、「よくお聞き。今度盗みをしたら、お前の手の平に焼け火箸で穴を開けるよ」。少年はビックリして暫くは我慢していましたが、ある日、とうとうまた盗みをしてしまいました。おばあさんは心が裂かれるように悲しみました。「さあ、罪がどんなに恐ろしいかをお前に教えてあげよう」と言って少年の腕を掴まえ、真赤に焼けた火箸を少年の前に差し出しました。少年は恐ろしさのあまり、青ざめ、震え、目をつぶって叫びました。「おばあさん、ごめんなさい」。その時、ジュッーと音がしました。少年は自分の手を見ましたが何でもありません。すると、おばあさんが床に倒れています。少年が抱き起こすと、驚いたことにおばあさんの手に焼け火箸が刺さっているではありませんか。おばあさんは弱々しい声で言いました、「可愛いお前が恐ろしい盗みをするなんて・・・。いいかい、よくおばあさんの手を見てご覧。これはお前を愛している徴だよ」。少年は後になって、「あの時ほど、自分の罪の恐ろしさを強く感じたことはありません。私の罪が、やさしいおばあさんの手の平に焼け火箸で穴を開けてしまったのです・・・。でも、あの時から私の盗み癖はピタリと止まりました」。

私達は神さまに背いている罪のために、神さまから罰を受けるはずでした。でもイエス様が私たちの罪の身代りになって、十字架で両手両足に釘を打ち込まれ、とげのあるイバラの冠を頭にかぶせられ、脇腹に槍を突き刺されて、身代りになって死んで下さったのです。私たちの罪のために十字架にかかって、罪の身代りになって死んで下さったイエス様を信じましょう。イエス様の十字架を信じて、罪を赦してもらいましょう。

 

2、イエス様の十字架を信じると、天国に行く永遠の命が与えられます。

世界中に60億の人がいます。皮膚の色が違い、言葉もいろいろで、肉を食べる人もいれば、食べない人もいます。それぞれ、いろいろな点でみな違っています。でもたった一つだけ同じことがあります。それはどんな人でも必ず死ぬということです。私たちも、やがて死んで行きます。イエス様は「わたしは道であり、真理であり、命である。誰でもわたしによらないでは神の御許(天国)へ行くことができない」と言われました(ヨハネ14:16)

天国とはどういう所でしょうか。この絵を見て下さい。

天国にないもの・・・薬、涙、教会、明かり、太陽、月、お墓、罪。

天国にあるもの・・・水晶より透き通る命の水の川。毎月実る12種類のいのちの木の実。私たちが住む天国の家。いのちの書(イエス様を信じた人の名前が記されている)、天国に入るためにはイエス様を信じることです。皆でイエス様を信じて、皆で天国へ行きましょう。

 

3、イエス様を信じた人はクリスチャンになり、五つの大事なことを守ります。

第一に、聖書を読みます。聖書は神様の御言葉です。聖書を読むとイエス様のことがよく分かって来て心が恵まれます。ご飯を毎日食べるように、毎日聖書を読みましょう。今週は忙しいから、日曜日にご飯を50杯食べて、月曜日から土曜日までは食べないことにしよう、ということは出来ません。毎日適当な量を食べて、元気でいられるのです。毎日。規則正しく聖書を読みましょう。

第二に、お祈りとさんびを捧げます。お祈りは「イエス様のお名前によってお祈りします、アーメン」と祈ります。イエス様の歌をたくさん覚えて歌いましょう。

第三に、教会に行くことです。毎週休まないで出席しましょう。

第四に、献金しましょう。献金は神社やお寺にするようなお賽銭ではりません。イエス様の十字架の救いに感謝して献金をします。感謝をもって献金を捧げましょう。

第五に、友達を誘いましょう。これを伝道といいます。友達や家族にイエス様のことを知らせてあげることが伝道です。

この五つのことを守って行くと、心が恵まれ、信仰の力が強くなります。

皆さんにイエス様の十字架の恵みを話しました。本当の幸せとは何でしょうか・・・。お金が沢山あって立派な家に住むことでしょうか・・・。世界中の国々を巡ってみることでしょうか・・・。おいしいご馳走を毎日おなか一杯食べることでしょうか・・・。それらのことは楽しいことですが、しかし、いつまでも続くものではありません。本当に長続きして、私たちを幸せにするものは、罪を悔改めて、イエス様の十字架を信じて罪を赦してもらい、天国に行く永遠の命をいただくことです。

イエス様の十字架による救いに感謝し、お祈りを捧げます。

 

祈 り

天の神さま、イエス様が私たちの罪の身代りになって十字架で死んで下さったことを感謝します。私たちは罪を悔改めます。イエス様の十字架を信じ、イエス様を救主として信じます。私たちは罪が赦され、永遠の命をいただいて天国に行けることを感謝します。イエス様を信じた者として、聖書を読み、お祈りとさんびを捧げ、毎週教会に出席し、感謝の献金を捧げ、友達や家族にイエス様を伝道できるように力を与えて下さい。今日から始まった新しい一週間、イエス様に守られて学び、仕事をし、祝福の毎日をおくることが出来るように導いて下さい。十字架によって私たちを救って下さったイエス・キリストの御名によって祈ります、アーメン。