我らはキリストによる永遠の命を信じ、喜び、感謝する Ⅰコリント15111 主の2006.4.16復活祭礼拝

 

本日はイースターです。イースターとはキリストが死を打ち破り、復活された日で、主イエス・キリストの復活祭のことです。約1973年前、エルサレムに教会が誕生して以来、各地に教会が増えて行きますが、どの教会も最初からイースターをお祝いしていました。ちなみに、クリスマスは紀元300年代に入ってからお祝いされるようになっています。初代教会は、キリストの十字架、復活、昇天に重きをおいてきました。特にキリストの復活は大きな力を教会にもたらしました。例えば、ずっと守られてきた土曜安息をやめて、キリストが甦った週の初めの日曜日を安息日とし、神様を礼拝する主の日に変えています。また多くのクリスチャンが、キリストの復活による永遠の命を信じて、迫害に屈することなくキリストに命を捧げ、教会発展の尊い礎になっています。ところで、イースターの日が毎年異なっています。これは暦が月の運行を元にする太陰暦から、現在の太陽暦に変わったからです。キリストの十字架は太陰暦のニサンの月(現代の3-4月)の14日で満月の日です。そこで、紀元325年、二つの暦の数え方の調整を図って、イースターを春分の後の満月の、次にくる日曜日と定め、それが現代まで続いています。現在はイースターを4月第二日曜日に固定してお祝いしよういうことが相談されています。

本日はコリント第一15111です。使徒パウロは、キリストの十字架と復活が信仰の中心点であり、これが最も大事なことであると宣言しています。復活されたキリストは天に昇り、私たちのために祈っています。やがて時満ちて、キリストは再びこの世に来られ(再臨)、永遠の神の国を実現し、私たちは神の国に導き入れられて、その喜びは終わることなく永遠に続きます(使徒信条参照)

今も生きておられる主のメッセージを共に聴き、祈って、新しい一週間の旅路を出発して参りましょう。午後はイースター祝会です。甦りのイエス様をみんなで喜び、お祝いし、恵みに満たされて行きたいと願っています。

 

内容区分

1、キリストの福音を信じ、受け入れ、私たちは救われている。1512

2、キリストの福音の中心点は十字架と復活である。1538

3、キリストの福音による永遠の命に感謝して行こう。15911

資料問題

使徒パウロはⅠコリント15章で、聖書の中心はキリストの十字架と復活であることを宣言し、キリスト信仰こそが信仰の土台であることを論証している。内容は15:1-11キリストの復活の事実、15:12-19復活を信じないことの結果、15:20-28キリスト復活の意義、15:29-34復活と生活との関係、15:35-38復活力の根源、15:39-49復活体の性質、15:50-51再臨の時に生存している信者の栄化、15:53-58復活の凱歌である。

イースターという言葉の由来。オースターと呼ばれるチユートン族の言葉に由来すると言われている。オースターとは春の祭という意味であった。キリストの復活を記念する復活祭が春に行われたので、オースターからイースターとなったのである。

 

1、キリストの福音を信じ、受け入れ、私たちは救われている。15:1-2

兄弟たちよ。わたしが以前あなた方に伝えた福音、あなた方が受け入れ、それによって立ってきたあの福音を思い起して

もらいたい。(15:1)

パウロは兄弟たちよ」と親しい気持を込めて呼びかけ、コリント教会の人々の注意を呼び覚ましています。「わたしが、以前あなた方に伝えた福音を・・・思い起してもらいたい」と彼は言っています。パウロは、以前はキリストに反対し、クリスチャンを迫害する者でした。しかし、不思議な神様の選びによって、復活のキリストに出会い、救いを受け、世界宣教の使命を与えられ、キリストのために一生を捧げた伝道者です(使徒26923。彼は、キリストの救いを受けてから、しばらくアラビアの砂漠に行き、自分の信仰と使命について祈り、考える時を過ごしています(ガラテヤ117。やがて時が来て、彼は世界中に出かけて、キリストの福音を伝道し、各地に信じる者の群れである教会が生まれました(例えばピリピ、コリント教会)。彼は、当時の世界の支配者ロマ皇帝の裁判の場でキリストを伝え、さらにその時代では世界の果てと言われていたイスパニア(スペイン)にまで伝道に行っています。パウロは、キリストの命令である「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ」(マルコ1615という御言葉を忠実に実践し、天国へ召されて行きました(Ⅱテモテ468

パウロは「福音を思い起してもらいたい」と言っていますが、福音とはいったい何でしょうか。福音とは良い知らせのことです(ギリシャ語ユウアンゲリオンでユウ「良い」という語とアンゲリア「知らせ」という語から成っている)。良い知らせの発信人は神様で、受信者は人間です。良い知らせとはイエス・キリストを指しています(マルコ11。神様は、私たち人間に対し、「わたしは人間を愛している。人間を罪から救い、永遠の命を与える」という良い知らせを伝えました。キリストはこの世界に来られ、たち人間の罪の身代りになって十字架にかかり、命を捧げ、神様の良い知らせが本当であることを現して下さいました。ヨハネが、「主はわたしたちのために命を捨てて下さった。それによってわたしたちは愛ということを知った(Ⅰヨハネ316と述べているとおりです。誰でも自分の罪を悔い改め、キリストが罪の身代りになって十字架で死んで下さったことを信じれば、即座に罪が赦され、神の子になれます。キリストは、一度は十字架の上で死にましたが、三日後に死を打ち滅ぼして復活されて今も生きている救主です。キリストを信じた者には、永遠の命が与えられ、その名前は天の国籍に記されています(ピリピ320

ある伝道者の証です・・・・ひとりの婦人から弟の死について手紙があった。『弟が「姉さん、喜んで下さい」と涙を流して言いました。「私のような者、罪人のかしら、地獄の真ん中に行くべきような者でも、イエス様によって救っていただける事がわかりました。昨日、聖書を読み、祈っていました。ああ、ありがたい、もったいない。イエス・キリストの十字架の血により救っていただけるのです(ロマ32124。私は恥ずかしいことですが、2か月、床についていて、死にたくないと思っていました。自分は地獄に落ちるしかない者であるからです。でも、この罪のまま何の良いところがなくても救いに与れるということが、光のごとくに私の魂にわかったのです。もう心の苦しみがなくなりました。すべて神様の御手に委ねます。今まで恥ずかしいが、心の苦しみが病気の苦しみより大きかったのです。主の御旨ならば病気はよくなります。何の取り柄もない者に救いの確信が与えられたのです。福音を説いて下さった先生によろしく御礼申し上げ、感謝して下さい」と言いました』。それを読んで、伝道者は「説くべきは十字架の福音である。福音を伝えれば、このように人が救われるのである」と言う確信を深めたということです。

パウロは別の個所で、「わたしは福音を恥としない。それはユダヤ人をはじめ、ギリシャ人にも、すべて信じる者に、救いを得させる神の力である」と言っています(ロマ116。キリストの福音に人を救い、永遠の命を与える神様の力が現されています。私たちはキリストの福音を信じ、救われ、神の子にされている恵みを感謝して参りましょう。

 

2、キリストの福音の中心点は十字架と復活である。15:3-8

わたしが最も大事なこととしてあなた方に伝えたのは・・・キリストが聖書に書いてあるとおり、私たちの罪のために死んだこと、そして葬られたこと、聖書に書いてあるとおり、三日目によみがえったこと・・・(15:3,4)

パウロが命を賭けて、第一に(文語訳)、最も大事な(大切な)こととして伝えたのは、キリストの十字架と復活です。キリストの十字架を信じれば、罪が赦され、心が生まれ変わります。キリストの復活によって、天国に行く永遠の命を受けることができます。これが福音です。キリストの伝道第一声は「時は満ちた、神の国は近づいた。悔改めて福音を信ぜよ」という御言葉でした(マルコ115。キリストは天に帰る時に「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ。信じてバプテスマ受ける者は救われる」と命じておられます(マルコ161516。福音を信じるとは、キリストを信じることです。キリストを信じるとは、第一に、最も大事なこととして、キリストの十字架と復活を信じることです。

1538に記されている内容をみてみましょう。

 

聖書の中で最も大事なこと コリント第一1538
 
1、キリストの福音は神の計画である 1534
3節、キリストは聖書に書いてあるとおり、私たちの罪のために死んだー十字架
4節、キリストは葬られたー確実に死んだ
4節、キリストは聖書に書いてあるとおり、3日目によみがえったー復活
 
2.キリストの復活は客観的事実である 1557
5節、ケパ(ペテロ)に現れた
5節、12弟子に現れた
6節、500人以上の兄弟たちに現れた
7節、ヤコブ(主の兄弟)に現れた
7節すべての使徒たちに現れた
 
3、キリストの復活は主観的事実である 158
8節、わたし(パウロ)にも現れた

 

最初のイ-スターの日に女性の弟子達がキリストの墓参りに行っています。墓参りに行ったということは、キリストは死んで生き返らないと思ったからです。しかし、キリストは、十字架にかかる前に、ご自分の復活のことを何度も弟子達に告げていましたそれを聞いていたのですが、彼女達はキリストの言葉を理解せず、信じないまま墓参りに行き、そこで空になった墓を見、天使たちからキリストはよみがえったことを知らされ、驚いています(ルカ24章)。やがて、彼女たちや他の弟子達もキリストの復活を信じます。キリストの復活を信じたことによって弟子達は死を恐れず、キリストのために命を賭けて伝道をして行き、世界中にキリストを信じる群れである教会が増えて行ったのです。

キリストはよみがえって生きておられます。その証拠は、私たちの魂が救われていることです。キリストの十字架を信じた時に罪が赦され、永遠の命を受け、私たちの心は輝きに満ちた喜びでいっぱいになっています(Ⅰペテロ189。キリストの十字架の救いと復活の恵みによって神の子にされていることを大いに喜びましょう。

 

3、キリストの福音による永遠の命に感謝して行こう。15:9-11

しかし、神の恵みによって、わたしは今日あるを得ているのである。そして、わたしに賜わった神の恵みは無駄にならず、むしろ、わたしは彼らの中の誰よりも多く働いてきた。しかし、それはわたし自身ではなく、わたしと共にあった神の恵みである。(10節)

皆さんはキリストの十字架と復活を信じていますか・・・。

ここに大勢の方々がいますが、キリストは個人的に、「あなたは、わたしを信じるか。わたしを心の中に迎え入れているか」と尋ねておられます。パウロはキリストの十字架と復活による救いを「わたし自身も受けた(3節)、「キリストはわたしにも現れた(8節)と言っています。キリストを個人的に、心の中にお迎えすることが信仰です。キリストを心に迎えることは早ければ早いほどいいのです。ここに中学生、高校生の方々がいます。私事になりますが、私が洗礼を受けたのは16歳で、高校2年の秋でした。あの時は信仰のことは何も分からなかったように思います。しかし、たった一つ、イエス様が私の救主だということは心から信じていました。洗礼を受けてから49年経ちますが、信仰を持って、教会につながっていて良かったと思います。信仰を持っていて良かったと言いましたが、もちろん自分の力で信仰を守ったのではなく、10節にあるように「わたしたと共にあった神の恵み」によって信仰を守られてきたことを信じ、感謝しています。若い方々は、進路のこと、青春時代には異性に惹かれるということを体験し、成長して行くこと、就職、結婚など様々な人生の関門を通過して行きます。間違いのない祝福の人生を歩む秘訣はたった一つイエス様を信じ、洗礼を受け、イエス様の体である教会につながり、お祈りして行くことです。

「よろこびの泉」に植月さんという方がお父さんのことを証しています。『若い日にキリストを信じた父は、教会の日曜学校の先生として奉仕をしていました。同じ奉仕をしていた母に出会い、結婚しました。父は医者になり、各地に行き、行く先々で教会生活を継続していました。80歳で医者を辞めてから、キリスト教に関する本を3冊出版しています。晩年、書家に十字架上のイエス様と、同じく十字架につけられた強盗の男との問答を書いてもらいました。「イエスよ、あなたが御国の権威をもってお出でになる時には、わたしを思い出して下さい」。「よく言っておくが、あなたはきょうわたしと一緒にパラダイスにいるであろう(ルカ234243という個所です。その個所が書かれた掛け軸を、父は大切そうに枕元にかけ、それを眺めてはそっと涙をぬぐっておりました』(4月号「究極の幸福・植月美代子」)。植月さんのお父さんは若い日にキリストを信じ、晩年には「イエス様、私を思い出して下さい」という願いに対し、イエス様が「あなたはきょう、わたしと一緒にパラダイスにいるであろう」と言われた御言葉を信じ、天国に行けることを心から信じ、天国を思いながら日々を過ごし、90歳で天国に召されて行きました。

イギリスの伝道者スポルジョンのメッセージの最後の言葉を思い出します。『「皆さん、天国で私と会って下さい」。何の代価も求めずに与えられる赦し、すべてイエス様を信じる者に与えら完全な救い・・・きょう、そうです。きょう、御言葉を手に取り、イエス様のもとに来なさい。・・・もう一度あなたに申しあげます。「天国で私と会って下さい」』。私も心から訴えます。やがて、いつの日か分かりませんが、ぜひ天国でお会いいたしましょう。

主の2006年4月16日イースターの日、ここにいる大部分の方々が、聖書の中の最も大事なキリストの十字架と復活を信じていることを館謝します。キリストを求めておられる方々は「きょう」という日にキリストを信じ、生まれ変わり、永遠の命を受けて、天国の家族の一員になるようにお勧めいたします。みんなで、キリストのよみがえりによって、永遠の命を与えられていることを信じ、喜び、感謝を捧げて行きましょう。

 

まとめ

11512、(1節を読む)。キリストの福音を信じ、受け入れ、救われていることを感謝します。

21538、(3-4節を読む)。キリストの福音の中心点は十字架と復活です。

315911、(10節を読む)。キリストの福音による永遠の命を信じ、喜び、感謝を捧げます。

 

祈 り 主なる神様、キリストが遣わされ、救いの道が開かれたことを感謝します。イースターの良き日、聖書の中で最も大事なキリストの十字架と復活の恵みを、心新たにして信じ、私たちのために全てを捨て、命まで与えて下さったイエス様に感謝します。素晴らしいことにイエス様は死を打ち破って復活された勝利の救主であることを感謝します。私たちはイエス様を信じ、やがて天国で永遠に共に暮らせることを信じます。これからの洗礼式を祝福して下さい。30日にも洗礼式があることを感謝します。午後からのイースター祝会を導き、喜びに満ちた時にして下さい。病める者に癒しを、問題解決を求めている者に答を、仕事を求める者にふさわしい仕事を、結婚を願う者に良き導きを与えて下さい。死を滅ぼした勝利の主イエス・キリストの御名によって祈ります、アーメン。

参考文献コリント注解黒崎、LAB,バークレー、文語略解、山谷、榊原、口語略解、米田。 「内村鑑三信仰著作全集17巻」、「ただ恵みによって・スポルジョン