検証:ダヴィンチコードの内容に信憑性はあるのか

 1.イエスとマグダラのマリヤの関係を取りざたす「学説」は、学界から見放されている

イエスとマグダラのマリヤの関係を取りざたす「学説」は、証拠もなく、さも本当であるかのように主張されているので、学者にあるまじき行為、と考えられている。

『死海文書の謎』の著者のベイジェントとリーはイエスの子孫が今なおヨーロッパに生存していて、全世界を征服する準備を進めている、という内容の書物を著しており、
いかにもいかがわしい。」
(土岐建治『死海写本とイエス』202)

イエスとマグダラのマリヤの関係を取りざたし、その子孫が世界征服を狙っている、と言う説を唱えているアイゼマンは相変わらず学会のひんしゅくをかい続けている(土岐建治『死海写本とイエス』203)

 

2.ダヴィンチコードが拠り所としている文書は、キリスト教文書の数百年後に書かれた

イエスとマグダラのマリヤの関係の証拠である(と言われている)『ピリポ福音書』は3世紀(イエスの時代から200年後)に書かれた。

ダヴィンチコードで「数百年後に人間の会議で決定された」と批判されているキリスト教信仰は、信仰告白のかたちで、イエスの時代から38年後に成立している。

ダヴィンチコードの説とキリスト教信仰と、一体どちらが、「数百年後の捏造(ねつぞう)」という言葉にふさわしいだろうか。

3.その他陰謀説を証拠立てる文書の虚偽性

ダヴィンチコードの陰謀説に関する多くの「事実」は、実は二十世紀になってから捏造された文書からとられたものであることが複数の研究者たちによって明らかにされています。

当初これらの文書を信じて番組を放送したBBCも、1996年にその誤りを認める番組を放送しています。

『ダヴィンチコード』を、真に受ける読者の多さに唖然とします。」(あるノンクリスチャンの投稿から引用 http://www.unoworks.com/amagappa/detail/4754220404///)

 

結論

ダヴィンチコードの内容は、真剣に取り上げるに価しないような荒唐無稽なお話。

いわゆるトンデモ本の類に属し、「UFO」や「ユダヤ人陰謀説」系の、いかがわしい類に属する。

新たな疑問。ではキリスト教信仰はどうだろうか?
(メッセージ「もしこの福音に立っているならば」に続く)